7月5日(金)、第2回人間講座を開催しました。東京大学大学院情報学環教授であり、東京大学理事・副学長の林香里氏を講師に迎え、「ジェンダーから見る日本のメディア」と題して講演いただきました。
本講演では、日本の男女格差が変わらない理由の一つであるメディアを取り上げ、女性問題の報道の扱いや、メディアで働く女性の現状などについてお話しいただきました。
さらに、私たちの無意識のバイアス(誰もが潜在的に持っている偏見)は、メディアによっても形成されていることを説明しました。
講師は、本講演テーマは、「女性の問題」でも「メディアの自由の問題」でもなく、日本は言論や表現の自由があるからこそ、男女問わず表現にどれだけの責任をもつのかという問題であり、さらには社会をどのように作っていくのかという全体の問題であるとまとめました。
参加者からは、「メディアを作る組織、文化、人材におけるジェンダー構造について分かりやすく理解することができました」「無意識のバイアス、自由だから責任を持つこと、内部多様性-外部多様性や女子大の位置づけについて、とても刺激を受けました」「東京大学とテレビ局役員における男女比の話、女性のイラストの描写などのお話はとても面白かった」などの感想をいただきました。