Sugiyama 椙山女学園

椙山女学園 椙山人間学研究センター

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◆2020-10-20
2020年度人間講座の「イントロダクション講座」を開催しました。

今年度の人間講座、椙山フォーラムは「人間の食を歴史や社会文化を通して捉えなおす」をテーマにしています。令和2年度第1回人間講座の開催に先立ち、916日(水)~18日(金)、イントロダクションとして「食と新型コロナ」というテーマで、杉藤重信(椙山人間学研究センター主任研究員、椙山女学園大学人間関係学部教授)氏による講演を、オンデマンドによる映像配信で開催し、多くの方にご視聴いただきました。

最初に、杉藤主任研究員は「食の大切さ」について解説しました。BMI(人間の肥満度を表す体格指数)を手掛かりに、日本人の若者男女体型の状況については問題がないように見えるが、少なくとも人口の5%は「飢餓状態」・「低体重」、「太りすぎ」・「肥満」となっており、OECD(経済協力開発機構)諸国の平均によれば、日本が最も低く「痩せすぎ」と言ってもいい状態であること、そして太りすぎということにネガティブなイメージがあり、痩せることを煽る風潮が問題であると説明しました。

次に「食べる」ということは、栄養を摂取するというだけではなく、食生活の違いや調理方法の違い、歴史的な食生活の変化などの「文化的」な意味や、誰かと一緒に食事をするといった「社会的」な意味があり、文化的な背景と遺伝的な要因が関わって、生活習慣病の原因となると指摘しました。さらに生活習慣病は、生活習慣と遺伝的要因の相互作用と言われているが、そこに第3の発症説として、「妊娠初期から乳幼児期における母体および胎児と乳幼児の栄養状態が、誕生した子供が成長したときの成人病の発症リスクと密接に関わっている」という「DOHAD学説」が注目されており、いかに食生活が私たちの健康と関わり合っているかについて説明しました。

最後に、イントロダクションのもうひとつのテーマ、現在世界中で蔓延している「新型コロナウイルス」について話しました。新型コロナウイルスは、全人類の敵であり、利敵行為をしている社会のシステム、つまり人間社会や文化の問題として、世界各国でいろいろな対策がとられてきましたが、政治家が科学をよく理解してリーダーシップを発揮すること、そして各種の行政機関をきちんと機能させることが大切だと述べました。「新型コロナウイルスの先行きを見通すことは難しい状況です。果たして収束することはあるのでしょうか、それともウィズコロナの時代が待っているのでしょうか」と問いかけてまとめとしました。

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