Sugiyama 椙山女学園

椙山女学園 椙山人間学研究センター

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◆2017-10-18
附属小学校におけるプログラミング教育による論理的思考力の育成

椙山人間学研究センターでは、椙山女学園の保育園から大学院までに所属する教育職員を対象に、教育理念「人間になろう」を踏まえたプロジェクト研究を公募し、年間30万円の研究助成を行っています。平成29年度は、附属小学校の福岡なをみ教諭が応募した「小学校におけるプログラミング教育による論理的思考力の育成」が採択され、活動を行っています。
 このプロジェクト研究は、生まれたときからコンピュータソフトが組み込まれたものが身近に溢れる環境で育った「デジタルネイティブ」である児童に、論理的思考力を育成すること、コンピュータを「使う」側から、意図を持ってプログラミングし「創る」側の人間に育てること、またその教授法の研究を目的としており、文部科学省が2020年から公立小学校で実施予定としている「プログラミング教育」を附属小学校で先駆けて実施するものです。
 9月30日(土)に行われた小学校入試説明会の公開授業では、プロジェクトの成果を含め、先進的な授業の様子が公開されました。1年生のデジタル教科書を使った算数や、2年生の電子黒板を使って百人一首の早取りの練習をする授業などが公開され、児童は低学年からICTを活用した授業に慣れ親しんでいる様子でした。4年生の総合の授業ではiPadを使ってプログラミング言語Swiftで書かれたソースコードを学んだり、レゴロボットEV3にひよこを救出させるプログラミングを行い、楽しみながらロボットを操作していました。
 質の高いプログラミング教育を公開できるまでには、3年生以上の児童に1人1台のiPadを授業で使用できる環境を整え、プログラミング教育先進校の視察を行い、全教員が様々な研修を受け、その95%がApple Teacherの資格を取得するなど、小学校を挙げての授業改善の道のりがありました。こうしたプログラミング教育の教材開発や、様々な教科でICTを活用した教授法の検討を地道に重ねてきた実績は高く評価され、教育委員会関係者の視察や新聞・雑誌などの取材を受けています。
 人間学研究センターでは、これからも「人間力」を高める教育・研究を支援していきます。

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