Sugiyama 椙山女学園

椙山女学園大学 人間学・ジェンダー研究センター

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椙山女学園大学 人間学・ジェンダー研究センター長 甲斐 進一
 

この10月1日付で、「椙山人間学研究センター」は学園から大学に業務が移管されることになり、「人間学・ジェンダー研究センター」と改称されることになりました。私自身は2023年4月に「椙山人間学研究センター」のセンター長に就任いたしましたが、引き続き「人間学・ジェンダー研究センター」のセンター長も務めることになりました。よろしくお願い申し上げます。

今回の改称には二つのポイントが重要になります。一つは「ジェンダー研究」ないし「ジェンダー学」が加わったことです。これまでは学園のモットーである「人間になろう」に即して「人間存在」を正面から問うことで、この理念を敷衍する研究プロジェクトや人間学講座の企画などが中心でした。この「人間になろう」という包括的で含蓄のある理念をその都度の社会状況や時代状況の中で問い続けることはもちろん継続されなければなりませんが、大学に移管されることでそこにさらに「ジェンダー」の観点が加わったことになります。現代社会、とりわけ日本社会では残念ながら現在でも社会の深刻な矛盾の多くが解消されることなく相変わらず女性に集中しておりますので、椙山女学園大学は女子大学として「ジェンダー」の観点からこうした問題に継続的に真剣に取り組んでいきます。したがって本研究センターは、人間学研究とジェンダー研究ないしジェンダー学研究とが研究の両輪となるわけです。

もう一つは、大学に業務が移管されることで本学に待望の本格的な「研究センター」が誕生したことです。このことの意味を深いところから捉え返し、本研究センターは新たに構想された研究プロジェクトや人間学講座などを通して学内の研究者の知的交流の場となることで、本学の研究力を向上させることに資するとともに、そこからさらに学外の研究者との交流も深化させ、研究成果を論文集に取りまとめて積極的に江湖に問うことを目指してゆきたいと考えております。それに加えて、こうした学術的活動を通して若手研究者の育成にも貢献できるように配慮いたします。椙山女学園大学はいま大きく変わろうとしておりますが、本研究センターもこれらの活動を着実に実行することで、本学の新たな変化を学問的な観点から下支えしてゆく所存です。そのためにも学内の先生方の積極的な学問的関与を期待いたします。皆様のこれまでと変わらぬご指導ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。

椙山女学園大学 人間学・ジェンダー研究センター長 加藤 泰史

2023年10月より椙山女学園大学人間学・ジェンダー研究センター長に就任。
名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。1986年4月日本学術振興会特別研究員(1988年3月まで)。1988年4月南山大学文学部哲学科専任講師(助教授・教授を経て、学部廃止に伴い外国語学部ドイツ学科に移籍。2012年3月まで)。2012年4月一橋大学大学院社会学研究科教授(2020年3月まで)。2020年4月椙山女学園大学国際コミュニケーション学部教授/一橋大学名誉教授(現在に至る)。
専門は、近現代ドイツ哲学(特に、カント哲学)、現代応用倫理学(特に、生命倫理学)、近代日本哲学(特に、夏目漱石・和辻哲郎・左右田喜一郎など)。

 
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