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◆2013-06-14
『極高の地に生きる―アンデス・ヒマラヤ高地の生活と文化―』第1回人間講座を開催しました

6月3日(月)に、平成25年度第1回人間講座『極高の地に生きる─アンデス・ヒマラヤ高地の生活と文化─』を開催いたしました。
講師は放送大学教授・椙山人間学研究センター客員研究員の稲村哲也先生です。稲村先生の専門は文化人類学で、アンデス、ヒマラヤ、モンゴルにおける牧畜文化に関する文化人類学調査に従事されています。
まず稲村先生は、ヒマラヤ地域全体の地理や国境問題、ヒマラヤやチベット高原がどのようにして誕生したかをお話しされ、アンデスに関してはその地域で栽培化された植物と家畜、またそれらを基盤に興った古代文明について解説されました。
次に、中央アンデス、ヒマラヤの牧畜の特徴について話されました。ヒマラヤやモンゴルは「移牧」や「遊牧」と呼ばれる「移動牧畜」であるのに対して、中央アンデスは家畜を移動させず一定の地域で飼う「定牧」であり、どの地域もそれぞれの気候や環境に合わせた牧畜をおこなっていることを説明されました。
後半では、スライドによる数多くの写真を通して、アンデスから発掘された古代文明の土器や織物、現代に復活したインカの伝統、リャマのキャラバン、アンデス・ヒマラヤの牧畜の様子、ネパールやブータンの人々の暮らしなどを紹介され、現地の文化についてより理解を深めていく時間となりました。
またブータンという国については、第4代国王が「GHP(国民総生産)」より「GNH(国民総幸福量)」が重要であると世界に発信をしており、このことを国の政策の基本としてはっきりと打ち出している点が、非常に見習うべきところだと解説されました。
最後には、昔ながらの狩猟・農耕・牧畜をおこなって今も暮らしている現地の人々を紹介され、「こういった人々の生活を目の当たりにすることで、人間の原点というものについて教えてもらえるように感じます。」とまとめられました。

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