Sugiyama 椙山女学園

椙山女学園 椙山人間学研究センター

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◆2012-08-24
平成24年度第2回人間講座を開催しました!

 平成24年7月23日(月)に第2回人間講座『生活からみた人間の本性―3.11以後の動き―』を、名古屋学院大学リハビリテーション学部教授の木村光伸先生をお迎えし、開催いたしました。

木村先生は、「霊長類学」といったサルの研究や「森林生態学」といった森の調査研究をアマゾンにおいてフィールドワークを重ねられ、その後、「地域生態論」として地域の中で人間がどのように暮らしているか、あるいは人間が自然とどのような関わりをもっているか「総合人間学」という新たな学際的な領域の研究を進められていらっしゃいます。
まず、「総合人間学」という観点から、東日本大震災3.11を引き起こした原因は何かという根本を見直し、私たちはエネルギーを使った生活を続けること自体を見直す必要があるのではないかと問題提起されました。
次に、人間がどのような進化をたどってきたかについて原点に立ち返り、人類進化の比較や熱帯雨林に住む生物と人間の比較、発展途上国の人々と現代日本人の比較など実例を取り上げながら紹介されました。
そして、木村先生は、人間の進化の過程について、次のように解説されました。
「人間の進化に劇的な変化があったのは、まず、農耕や牧畜を始めたころ、生活する糧を人為的に生産できるようになり、人間と自然は二つに分離された。その後、快適に住むことを追求していく、例えば、服を着る、エアコンをつけるといったように人間と自然の間に別の環境を挟むことによって、人間は自然の進化に歯止めをかけた。さらに、産業革命以降の社会の中で、人間は自己の欲望を無限に拡大させ、自然を都合のいいように変えていき、生活を築き上げてきた。人間は自然の移り変わりによってではなく、自分たちが作った社会システムに適応するために生活の仕方を変えることを繰り返してきたのです。」
最後に、木村先生は、「東日本大震災によって社会のあり方の総体が破壊し、今、人間は進んでいく方向を見失っている。社会のあり方を総体的に考え直す時期にきています。文明化をとげ、文化的な機械装置を作って、豊かに暮らせるようになったと思っていますが、本当に進むべき道はどこなのか、もう一度、私たち自身の生き方をしっかり考え直すときではないでしょうか。」と締めくくりました。

次回の人間講座は9月下旬から10月中旬の開催を予定しております。詳細は順次ホームページにて掲載いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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