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◆2012-06-18
平成24年度第1回人間講座を開催しました!

 平成24年6月4日(月)に平成24年度第1回人間講座『放射線と生命との関わり―ヒトにとって何が危険か―』を、京都大学名誉教授の内海博司先生をお迎えし、参加者数70名という盛況の中、開催いたしました。

内海博司先生は、放射線の生物影響について動物やヒトの細胞を使って研究されています。
講演では、現在の放射線に関するマスコミの報道を取り上げ、「解説者の多くが文系であり、理系でも物理や工学といった専門家ではない“自称専門家”が『放射線は危ない』と言い過ぎることに問題がある。」と述べられました。さらに、「原発事故後に出版された放射線に関する解説本の中には、古いデータを用いて、放射線は危険だと強調されているものがあり、間違っている話が多いことが非常に残念。」と実際に間違っている記述を取り上げて、最新のデータと比較しながら、科学的根拠に基づいた情報を提供していただきました。
さらに、宇宙の誕生(ビックバン)や地球の誕生時の元素の状態にまで遡って、生命科学の進歩のなかで、生命は耐性やDNA修復系を獲得し、対抗性を培ってきたことが紹介されました。
続いて、放射性物質が放射線を出す能力を表す単位である「ベクレル」や放射線による生体への影響度合いを表す単位である「シーベルト」といった用語解説をはじめ、チェルノブイリ事故の疫学調査を基にした「内部被ばくのリスク」、今回の原発事故により発生した今後の「放射性セシウム」の空間線量など、一つ一つのトピックスについて豊富なデータを用いながら、解説していただきました。
最後に、内海先生は「『放射線を怖がるな』ということではなく、メディアを鵜呑みにせず、正しい知識と理解を持った上で判断し、『正当に怖がる』ことが大切です。」と締めくくられました。

次回の人間講座は7月下旬の開催を予定しております。詳細は順次ホームページにて掲載いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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