Sugiyama 椙山女学園

椙山女学園 椙山人間学研究センター

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◆2015-01-14
第31回椙山フォーラム開催報告

11月29日(土)、首都大学東京名誉教授の深尾精一氏を講師に招き、第31回椙山フォーラム『幸せな都市〜近未来の地域デザインとは〜』を開催しました。深尾氏は古い集合住宅の再利用に着目し、集合住宅や住宅地を画期的に甦らせるような設計/計画について研究を行っています。
はじめに、本学生活科学部教授の村上心氏が登壇し、趣旨説明と演者紹介を行いました。スライドの写真によって、海外で実際に行われている集合住宅や団地の再生事例を紹介しました。
第一部では「住まい・建築とライフ」というテーマで、深尾氏より講演が行われました。深尾氏は最初に、ヨーロッパの国々における集合住宅再生の取組みについて説明し、次に、日本で行われている集合住宅再生プロジェクトを紹介しました。また、プロジェクト「実験集合住宅NEXT21」では、変化に対応した集合住宅を実験的に造ることで、今後の集合住宅のあり方を模索していくという事業が進められており、深尾氏はこの事業を通して、全世代にとっての魅力的な団地のあり方や、人々の活気があふれるような建築デザインについて説明を行いました。
第二部では「シドニーの“Social Architect”」というテーマで、人間学研究センター研究員である本学人間関係学部教授の杉藤重信氏が登壇しました。杉藤氏は本学のシドニー研修にて実施された住宅地再開発などの活動について紹介しました。シドニー西郊のコミュニティで活躍するソーシャル・ワーカー達が“Social Architect”と呼ばれており、多くの人種が混在する地域で支援活動を行い、地域デザインの調整・実行役となっており、都市の再開発に重要な役割を果たしていることを解説しました。
第三部のパネルディスカッションでは、参加者とパネラーとの活発な質疑応答が行われ、盛況のうちにフォーラムは終了しました。

(写真左から、深尾精一氏、村上心氏、杉藤重信氏)
(二段目左から、パネルディスカッション、全体の様子)

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