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◆2014-01-09
第28回椙山フォーラム開催報告

 12月7日(土)、第28回椙山フォーラム『グレートジャーニー〜人類はるかな旅〜』を開催しました。講師は、武蔵野美術大学教授で探検家である関野吉晴氏にお越しいただきました。関野氏はアフリカ・タンザニアのオルドヴァイ峡谷(ヒト属発祥地の一つ)から南米最南端フェゴ島まで拡散した人類の旅を、自らの足で辿るという大冒険『グレートジャーニー』を行い、更に、日本列島への先人の進入ルートの一つ「海上の道」を、手造りの舟〈縄文号〉での航海により実証しました。
 第一部では、「映像で追うグレートジャーニー」というテーマで、関野氏より、南米からアフリカまでの足掛け10年に及ぶ旅の様子や、〈縄文号〉によるスラウェシ島から石垣島までの航海の様子などをDVDで紹介し、人類の移動と進化の過程について自らの体験談を交えながら解説されました。講演の中では、シーカヤックや犬・トナカイぞりなどを駆使して、苦戦しながらも人類の軌跡を辿る旅を続けた道のりについて語られました。
 第二部では、「グレートジャーニー 〜人類の適応と文化的多様性〜」というテーマで、関野氏が旅で出会った世界の人々の生活を写真と共に紹介され、人類の環境への適応は、進化のみでなく、食べ物や衣服などの文化によって行われたことを話されました。続いて、コメンテーターとして放送大学教授であり人間学研究センター客員研究員の稲村哲也氏と人間学研究センター主任研究員の渡邉毅氏が登壇しました。稲村氏は、「牧畜は人類の適応の形態である」という観点から、遊牧・移牧・定牧について説明されました。また、渡邉氏は「出アフリカ仮説と〈日本列島人〉の起源」についてお話をされ、グレートジャーニーが人類学的にはどのような意味があったのかについて解説されました。
 その後の総合討論では、参加者からの質疑応答が行われ、盛況のうちにフォーラムは終了しました。

(写真左から、関野吉晴氏、稲村哲也氏、渡邉毅氏)
(二段目左から、総合討論、全体の様子)

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